地域性に根ざした展開をすること

地球上の各地域で、其々の民族によって培われてきた社会は、気候・風土・歴史などを如実に反映しています。そのため、森林を護る、あるいは再生するにあたり、地域住民に環境保護の意識を芽生えさせることもさることながら、其々の社会でどう森と共生していくか、森によって生活文化をどう築いていくかという観点で考えることが大切です。

例えばそれは、次に掲げるような方策です。

1.生活のための促成林の形成
生活燃料と商品となる炭や薪は、貴重な原生林を減少させています。これを食い止めるには、荒地化した伐採跡地で燃料の木を作るための植樹を行い、〈生活のための促成林〉を形成することですが、これによって、カーボン・ニュートラルなサイクル燃料の供給を可能にします。
2.新たな生産品の開発
経済難を背景に、収入源を得るために原生林の貴重な樹木の伐採を続ける地域に対しては、木彫り細工、樹木の枝葉から抽出するエッセンシャルオイル(精油)、伝統的な薬用植物の製品化など、木材の使用量の少ない、あるいは高値で取引が出来る新たな産品の開発や技術指導を行います。
3.21世紀型の環境産業の創出
日本では住宅建設などで用いるスギやヒノキによる人工林の多くが、安価な輸入材の需要によって、間伐されずに放置されています。この現状を解決するためには、企業が開発してきた様々なノウハウを活かし、新しいビジネスチャンスを創出していくことが必要です。

このように、森を取り戻すということは、ただ木を植えていくことだけではなく、また支援として資金投入することに終始するだけでもありません。多くの動物や植物、その地域で生活を営む人間が森と共に暮らしていくという認識に立った”森づくり”、ひいては”人づくり”のための協力と技術指導を行い、相互扶助の上に成り立つ環境事業を創出していくことが重要であると、LLC緑の惑星プロジェクトでは考えています。